3-2. 多元的な価値を持つRegenerative NFT

SINRAが発行するRegenerative NFTは、カーボンクレジットなどの環境価値をただの金融商品としてではなく、Regenerative かつ美しい世界をとり戻すための、多元的な価値を持つ象徴(NFT)として捉えています。

①自然資源由来カーボンクレジット

自然資源に関与するユーザーの母数を増やすために、SINRAではカーボンクレジットなどの環境価値(その価値に対する環境省等のカーボンクレジット認証機関による認証を取得する途中のものも含みます。)を表章するNFTを発行し、イーサリアムのパブリックブロックチェーン上に反映することで、当該NFTの購入・保有を通じ、誰でも自然資源を維持・再生するプロジェクトを応援できる仕組みを構築します。日本国内の法人はもちろんのこと、個人や海外の方にもNFTを通じてカーボンクレジットを間接的に保有いただくことが可能です。

Regenerative NFTの取引トランザクションは全てブロックチェーン上で記録されますので、透明性と信頼性を確保するとともに、多くのステークホルダーが世界中どこにいてもアクセスが可能となります。また、Regenerative NFTのメタデータ上にカーボンクレジットに紐づく地域や森林へのトレーサビリティ情報を付与することで、SINRAで売買されるカーボンクレジットの信頼性を担保するように設計しております。

②ジェネラティブアート

世界中で気候変動や環境に関する問題意識を持つ法人・個人が増えてきている一方、具体的なアクションがまだまだ不足している状況です。私たちは環境に対して行動を起こすことは美しい世界を創る行為であり、その行為にワクワク感やクールな感情を持ってほしいと考えています。

そのような想いから、Regenerative NFTには美しさ・クールさを感じさせるアートワークを保持させることを考え、第一弾のNFTは「蝶」をモチーフとしています。

「バタフライエフェクト(Butterfly Effect)」とは、「非常に小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながる」ことを示した言葉です。バタフライエフェクトのように、一人一人の小さな行動が集まり、美しい世界を彩るムーブメントが起きてほしいという想いから、第一弾として「蝶」をジェネラティブアートに設定しました。

③コミュニティ参加

SINRAのRegenerative NFTを保有し、自然資源の再生に貢献する人達を私たちは”SINRANIA”と呼んでいます。SINRANIAは、Regenerative NFTの保有を通じて、自然資源が豊かになっていく様子を見て、応援できるようなコミュニティに参加することができます。

今後、NFTを保有する個人・法人が自然資源の再生の現場に訪問し、再生に携わっていただく等の身体性をもった関与を促進させていきます。

地域に対して国内外の個人・法人が関与し、訪問することを通じて地域経済にもポジティブな影響を与えていきたいと考えております。

④ソーシャルインパクト

自然資源が保有するCO2の吸収だけにとどまらず、多様な便益を保有しております(詳細は2-4章)。Regenerative NFTの購入を通じて、自然資源の維持・再生に資金が流通することになり、それは日本のローカルの地域活性化はもちろんのこと、カーボンクレジット創出時に生み出されている多くのCo-benefitの創出の貢献につながっております。

これらのコベネフィットはRegenerative NFTのメタデータや、発行時の説明等に明記していくなど、広く認知していただけるように努めます。

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