5-5 環境価値創出の不確実性

Regenerative NFTがJクレジット等の環境価値の創出前に発行される場合、実際にカーボンクレジットなどの環境価値が創出された後は、Regenerative NFTに環境価値が表章されます。ただし、本来1000t-CO2分の吸収が見込まれているクレジットに対して、モニタリングの結果、予定よりもクレジットの創出量が多い場合と少ない場合が発生する可能性があります。

その場合、見込創出量に対する実績の割合に応じて、ユーザーが保有するRegenerative NFTの保有クレジット量も変化します。保有量の小数点以下の数字は切り捨てとなります。

以下に具体的な事例を記載いたします。

(例)

ある地域で1000t-CO2分のカーボンクレジットを創出するプロジェクトがSINRA上で設立され、Regenerative NFTを販売しました。

Aさんが5t-CO2分のRegenerative NFTを購入。購入時にはカーボンクレジットの創出はされていませんでした。1年後、1000t-CO2のカーボンクレジットが創出されているかのモニタリングをしたところ、900t-CO2分のカーボンクレジットしか認証されませんでした。

上記のケースの場合、プロジェクト全体で1000t-CO2の見込に対して、900t-CO2のカーボンクレジット創出実績となり、90%の量のみの創出になります。そのため、Aさんが購入した5t-CO2のカーボンクレジットの保有量は 5×90%=4.5t-CO2となり、小数点以下は切り捨てとなって4t-CO2となります。

つまり、環境価値創出に伴い、Aさんの保有するRegenerative NFTが表章するカーボンクレジットは5t-CO2から4t-CO2に変化することになります。

上記のようにRegenerative NFTが表章するカーボンクレジットの量や発行タイミングが変更する場合には、その際の状況や理由について、自然資源保護者より適宜の方法で説明することを通じて、透明性の高い運用を進めてまいります。

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